盛岡もののけ日記

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2015年 11月 28日

解体した実家をみにいってきた

晴天。 風はやたら強くて寒かった。

姉夫婦と解体した実家跡を確認に行った。

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空き家になって14年経つ実家。

ずいぶん前から兄弟間では「解体したい」ということで意見は一致していたものの

「実家に帰りたい」と頻繁に口にする母からの賛同は得られないだろうから

当面は現状維持しかないかな・・・と諦めていたのだった。


それが、時節柄や周りの知人達の親の家の処分の話を聞いた姉が

この夏、思い切って「解体したい」と母に申し出たのだった。

意外なことに母は気が抜けるほどあっさりと承諾したそうだ。


その後、予想通り、母は解体了解は撤回して「家に帰る」とがんばり始めた。

想定内とはいえ、むしろ強固になったかな・・と心配していたら

あるときから何故か「盛岡にずっといるから宜しく頼む」と態度を変えた。

そのあたりから、人が変わったように

「実家に帰っても、もう住めないから盛岡に居る」と母は言葉にし

手紙も何通かくれた。


きっと気持はまた変わるだろうと思ったけれど

そのときの母の言葉が、一番理性的な状態の母なのであろうと信じて

私達は解体に踏み切ることにした。


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9月の下旬に、解体に向けて「清め払い」という神事を執り行った。

  準備したもの

     米1升  御神酒 2升  野菜・果物  乾物 尾頭付きの魚(煮干で代用) 荒塩 水

   これを(戸を取り払った)玄関に供えた。



  清め払いが始まると 神官さんが「まず家に感謝してください」といい

  この時が、いろんな昔のことを思い出して一番しんみりしたかもしれない。


  祈祷の際、

  「お~~~~~~~~~~~~~~~」という響き渡る凄い声を神主さんがあげる。

  降臨するのだろうか・・・・

  非常に声の良い神官さんだったが、

  その「お~~~~~~~~~~~~~~~~~」という声は

  心の中心に響き、入り込み、経験したことがない感動を覚えた。

  自家水道の井戸も埋め戻すため、そこも清めていただいた。

  「葦」と「梅」の枝を 建設業者さんが準備してくれていて、井戸の蓋の上に乗せた。

  私の実家のあたりではそういう風習らしい。


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さて、暫くぶりで着いた実家は、(当然だが)跡形もなく消え、綺麗に整地された土地は

まるで昔からここに家など無かったかのように穏やかに陽を浴びていた。

ここに、玄関があって 勝手口はこっちで

ここに庭があって、ウメモドキやイチイやニシキギや

父が植えたいろんな樹たちがひょうたん池の周りを飾っていたはず・・・・

と思い出してみるけれど

目の前には黒い地面が広がっているだけ・・・・・・。


姉と写真を沢山撮った。



これは、家と隣の神社の境にある埋め戻した井戸のあと。

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実家の鍵。

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もう、開ける扉はなくなっちゃったね。

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サヨナラ・・・・・・・。
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by nanbuneko | 2015-11-28 23:45 | その他 | Comments(4)
Commented by yamame930 at 2015-11-30 07:50
おはようございます〜

家と思い出って深いですよね
私も子供の頃住んでいた借家に
時々行く事がありますが・・・
色々蘇ってきます
思い出の鍵は大切になさって下さい
Commented by tomoke at 2015-11-30 14:26 x
こんにちは。

更地になった我が家は、ちょっと複雑な心境ですよね。
でも、私の場合は、何だかホッとしました。
家のメンテナンスによっては、強風で屋根が飛んだとか
庭木が倒れた等と言う心配が無くなったのが一番良かったです。
今は、更地の除草剤まきに数回出かけてます。
Commented by nanbuneko at 2015-11-30 23:38
■yamameさん
ワタシは割とモノに固執しないタイプの人間だと思っているんですが
それでも、家が根こそぎ無い状態って不思議な感覚なものですね。
すこし感傷的になりました(笑)
Commented by nanbuneko at 2015-11-30 23:47
■tomokeさん
そうなんです~。
更地であることが(望んで無くしたのに)不思議な感覚でした。
家っていうのは、有る事が当たり前になってるんでしょうね。
家も、スズメバチが巣を作ったりして通学路でもあるし
いろいろ心配なことがありました。
やはりホっとしてる気持が一番強いと思います。


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