盛岡もののけ日記

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2006年 12月 18日

病院にて

仕事に行く前、母の病室に寄った。
昨日よりは、顔色がいい。
点滴を「痛い」といいながらも
「お腹の痛みを止める為だから仕方ない」と云ってくれてほっとした。
眼も穏やかそうだがちょっと遠くを見ている。

「雪で足跡がついてるな・・・」と母は呟いた。
そして若い頃のような母の言い方で

雪降ッテキタカラ・・・ サヨナラ
と母の生まれた地域の独特のイントネーションで云った。

そしていびきをかいて眠りにおちた。
その言い方とすーっと眠ってしまったので焦った。
もうこのまま目を覚まさないのではないかと思って焦った。

いつかは来るであろう別れの日を思って涙が出てきた。

母の手は白く透けて見える。
11年前、倒れるまではずっと働き詰めで
母の手はいつもごつごつしていたが
今の母の手は白い・・
朝日を受けて、まるで蚕のようにみえた。
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by nanbuneko | 2006-12-18 23:33 | 介護生活 | Comments(6)
Commented by tomokeda at 2006-12-19 15:30
何だか解ります。めっきり白くなって血管だけが見えて・・・皮もすごく
すごく薄くなっているんですよね。私の母も同じでした。
別人に見えたりして・・・。
Commented by freshless at 2006-12-19 21:02
明日はまたぐっと冷え込みそうです。
お母様に障らなければいいのですが…。

「蚕のように」という表現に、nekoさんの大変さと、そして愛情を感じました。
Commented by nanbuneko at 2006-12-19 21:48
■tomokedaさん、そうです別人のようです。
まるで違う世界の住人になるよって教えてるみたいです。
Commented by nanbuneko at 2006-12-19 21:52
■freshlessさん、ありがとうございます。
でも皆通る道なんですよね。
逆縁は悲しすぎるけど、とりあえず親を看取れるっていうのは
不足はあっても 良い事だと・・思いたいです。
Commented by kirink3 at 2006-12-19 22:35
私まで涙が出てきました・・・
私も父が亡くなったとき、何年ぶりかで手を握って
驚いたのを覚えています。
お母様の一日も早い御回復をお祈り致します。
Commented by nanbuneko at 2006-12-20 21:40
kirink3さん、ありがとうございます。
父が病床にいた時、帰り際になると手を握って「じゃね、またね」と云って帰っていたのですが、大人になって親の手を握ってみると 驚きがありますよね。


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