2008年 07月 20日

空き缶の音

夏の暑い夜は、部屋の窓を開けたまま眠る事が多い。
(構造的に外部から侵入される事はまずないだろうと思う)

いつからだろうか・・・・
明け方、窓の下にいかにも古い自転車が止まる音がして目が覚める時がある。
A新聞の配達員はバイクだしI新聞の方はもっと静かな自転車の音だ。
カコーンと空き缶がブツカルような音がしたのち
その自転車が遠ざかる音がする。
私はいつも5時に起きるが、そのちょっと前に聞こえる音だ。

昨日、帰ってきた時のこと。
私の住む建物と隣の事業所との間には細い隙間がある。
猫や好奇心の旺盛な小学生ぐらいしか立ち入らないような
通りからは死角のその隙間から、男性が一人出てきた。
黒く日焼けをして髪は白髪で銀色の・・・・
ーいわゆるホームレスの風体だ。
隙間の入り口には沢山の荷物が積まれた古い自転車。
その男性は自転車に乗るとさっさとどこかに立ち去った。

でてきた隙間を見ると空き缶の入った袋が積まれていた。
どうやら、どこからか集めてきた空き缶をその隙間に保管しているらしい。

今朝方も古い自転車が止まる音と空き缶の音を聞いた。

私有地だし、大家さんなり警察なりに言えばいいのかもしれないーとも思う。
でも、銀色の髪の男のヒトの暮らしと、自分の暮らしは
今の時代では、ホンの少しのタイミングの違いだけのように思える。
明け方聞く、空き缶の音は懸命に生きている音のような気がして
なんだか・・・・・・そのままにしている。
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by nanbuneko | 2008-07-20 23:36 | その他 | Comments(2)
Commented by freshless at 2008-07-21 07:31
いつだったか「ワーキング・プア」を取り上げた番組で、年金で暮らしていけない老夫婦が公園で空き缶を集めて売っては生活費の足しにしているという話を聞きました。公園には同じような高齢者が他にもいて空き缶集めも競争だと。すごく切なくなったのを覚えています。
Commented by nanbuneko at 2008-07-21 22:34
■freshlessさん、
その話、ほんとに切ないです。
明け方の空き缶の音も切ないです。


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