盛岡もののけ日記

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カテゴリ:介護生活( 90 )


2008年 10月 25日

午後から母に会いに行った。
先週はご機嫌が良かったが、今日はNG。

連れて帰れコールを大量に浴びせられる。

「気持ちは解るけど出来る事と出来ない事がある、ひとりで暮らせないでしょ?」というと

『死んだほうがましだ』とか『パンを無理やり飲み込めば死ねる』とか
最近のニュースになぞらえて、脅しを掛けてくる・・・

盛岡に連れてきてから6年が過ぎた。
もう、こういった事を言われるのに慣れてはいても
時々、母の言葉にうんざりして会話にならなくなる。
一方的な母の独壇場となる。

そんな時は母の部屋の備え付けの鏡に向かい
鏡の自分に『我慢!』と言い聞かせながらやり過ごす。

この部屋の鏡はそんな私と母の姿を何度も映してきた筈。
今日も鏡のムコウの母の姿に老いたなあ・・と思いながら
6年前と較べて自分も老けたなあ・・・と寂しく実感した。
(それにしてもいつからこんなに男顔になったんだろう?・・・)


鏡って置かれる場所によって
映すモノが全然違ってくるんだよね。
不思議な面だなあ・・・と思う。

帰り、ケアマネさんと少しだけ会話。
この方、華奢だけど不思議な力を感じる人で
少し挨拶しただけで何故かほっとした。
素敵な笑顔だ。
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by nanbuneko | 2008-10-25 23:50 | 介護生活 | Comments(0)
2008年 09月 21日

昨日、母に会いに行ってきた。
家に帰りたい病はいつもの事だが
何かに憑かれたかのように帰りたい気持ちが大きくなって
回りを困らせるときがある。

今もそんな時期。
知っているので、面会に行くのも気が重い。

母の部屋に入るなり毒づかれた。
激しく自己主張をする母。
部屋は毒で満たされたように淀んでくる。
親として言ってはいけない言葉もあびせられ
母の「老い」と「帰りたい気持ち」をじっとかみ締める。

・・・・切ないのお・・・・・・

夕べは母の毒に当てられた訳ではないだろうがダウン。
貧血なのかなあ? 髪も薄くなってきたし・・・・ううっ。

今日は気分転換に食器棚を整理。
不要なものを捨てると結構すっきりする。

棚の奥から、前に買ってしまっていたお猪口が出てきた。
以前はこれで日本酒も飲めたんだけどなあ・・・
今度、ちびっと挑戦して飲んでみよっかなあ。←懲りてない
毒となるか薬となるか・・・


                    
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by nanbuneko | 2008-09-21 21:38 | 介護生活 | Comments(4)
2008年 08月 02日

さんさ踊り

昨日は母の付き添いで病院へ。
受診拒否・投薬拒否の母だが
そう母の希望どおりにはいかない事情もある。

「病院なんか絶対行かない、どこも悪くない」
「私はどうせ早く死にたいと思っているのだから行く必要がない」
先日から、施設の職員の皆さんの説得にも関わらず行かないと言い張る。

先週、私が説得に行った際も予想通り
「絶対行かない」の一点張り。

今日もどうせ行かないってがんばるんだろうな~と覚悟しながらも
長生きするなら、健康管理は必要だよーと言ってみたら

「そうだな・・・悔いを残さない為にも・・・」と病院へ行こうか発言の母。


ひょえ~どうしたんだろう・・・ありがたいけど、ちょっと矛盾?

受診先は個人病院で新しく綺麗で陶器もたくさん飾られていた。
病院にありがちが冷たさは感じられない。
母も建物内の様子に気をとられてか比較的ご機嫌。

無事、診察を終えての帰り道、施設の方が気をつかってくださって
さんさ踊り準備中の中央通りを帰り道に選んでくれた。

母は何を思うのかじっとなにか考え込んでいた。

私がまだ若かった頃、一度だけ母と一緒にさんさ踊りを見たことがある。
太鼓の音がとても気に入って、最後まで見たがった母だったが
孝行娘でもない私はさっさと帰りたがったなあ・・・

母はそのときの事を覚えているのだろうか。
車の中でじっと通りを眺めていた。
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by nanbuneko | 2008-08-02 20:23 | 介護生活 | Comments(4)
2008年 06月 29日

残念な事

今日、母のところへ行ったら
職員の方から「今日で辞めますので・・」という挨拶を頂いた。

非常に真摯な方で
母の我儘振りにも本当によく対応してくださった。
超気難しい私の母でさえ、頼りにするようなお人だったので
辞めちゃうなんて、残念だなあ・・・・・・。
ずいぶんと迷惑をかけたであろう母も寂しがっていた。

両親の介護が始まってから、本当に沢山の方のお世話になった。
娘であっても(だからこそ)、向き合う事から逃げ出したい事も屡あったが
そんな時、ケアマネさんや介護士さんにずいぶんと救ってもらった。

そしていつも、物凄くハードな仕事だなあ・・と思っていた。
辞めるという理由は其々なのだろうけど
もしも、労働条件がその理由なら
その有り様を国もなんとかしてくれないものか・・と思う。

 
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by nanbuneko | 2008-06-29 20:36 | 介護生活 | Comments(4)
2008年 05月 10日

車椅子マップ

母の気分転換のために
暫くはなるだけ外に連れ出す事にした。
先日書いたように、介護タクシーの予約もさることながら
連れて行く場所の選択に迷う。

年配者の好みそうな神社仏閣は
バリアフリーではないところが多い。

某神社に車椅子でいけるか電話で確認したら
「大丈夫です」とのお返事を頂いたが
実際には確かに車ですぐ傍まではいけるが
賽銭箱前の階段に阻まれて遠くから拝むだけだったし
砂利が敷かれているので
車椅子のタイヤには優しくなかった。

それは仕方ない事かもしれないが
健常者から見た大丈夫というのは当てにならない。

で、母を連れ出すとなると(行ってからがっかりさせない為にも)
下見が必要となる。

ああ、誰か車椅子でも大丈夫な場所の地図でも作ってくれないかなあ・・
散歩コースとかお店とかの。
この先、皆年取るわけだし。

・・・えっ? 人を当てにしてないで
まず自分でやればって? ・・そりゃそうだ・・・
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by nanbuneko | 2008-05-10 21:04 | 介護生活 | Comments(4)
2008年 05月 09日

夜道

夜、母のところに行く。
母の「家に帰りたい病」悪化に付き、若干の修羅場。

帰り道、少し歩いたら蛙の声が聞こえた。
懐かしいなあ・・・・・
蛙の声なんて久しく聴いた事が無かった。

連日の暖かさの割にはすこし寒い晩だけど
春らしい艶めかしい空気だ。

ため息を吐きたくなったけど
蛙の声に救われた夜。
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by nanbuneko | 2008-05-09 23:58 | 介護生活 | Comments(2)
2008年 04月 22日

花見と車椅子

例年より早めの桜
連日暖かい日が続いて
さっさと散ってしまいそうな桜たち。
母に桜を見せたいと考えたが・・・

お天気、自分の都合のつく時間、介護タクシーの予約
母の体調、車椅子で廻れる桜のある場所
ーとなると結構難しいものがある。

介護タクシーは帰りの時間まで予約するとなると
タイミングが合わないことも結構多い。
〔以前、タクシーの運転手さんに介護タクシーの難しさを伺ったことがあるが
確かに、乗る側の希望と運転手さんの現状がうまく噛み合ってはいない〕

そして、スロープがついているだけで道路がガタガタだったり
実際には車椅子には不便な場所も多い。

今日は私の時間の都合がつき、介護タクシーも予約でき
天気も晴れ!
せっかくのお花見日和だったのに
肝心の母が熱を出して叶わず・・・

次にすべての条件をクリアできる時には
桜は終わっているんじゃないかと・・・・・。
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by nanbuneko | 2008-04-22 21:35 | 介護生活 | Comments(4)
2008年 02月 27日

今日は、父の命日。
三回忌の法要は先日終えた。

父の死んだ日は寒かったなあ・・・などと思い出す。

父は良くも悪くも華やかなタイプで常に気持ちは外向き。
家庭人としては、決して優秀な点数をもらえる人ではなかった。
私が娘として抗う気持ちを抱えながら過した時間は結構長い。
荒立てる程、反抗的な態度に出たことはないが
父と距離を置いて関わる事で均衡を保った。

ー介護が始まった。
それは、父と思いっきり向き合うことだった。
燻っていた反抗心がどこかで渦巻く。
だけど、それを今更、介護を必要としている人には向けられない。

いろんな矛盾した感情が去来して
それは、時々私を苦しめた。


父が最期の入院中
意識も交錯し私が娘なのかも分からなかったり
苦しそうな顔を見せるだけで言葉も出なくなったが
それでもたまに元気なときの父に戻る瞬間があった。

苦しそうにベットで横たわっていた父が
シッカリとした口調で
「イギルッテ、テーシタコトネーナ」 とぼそっと言った。
      ※「生きるって大した事無いな」


その言葉を聞いた時、なんだか自分が負けたような気がした。
私が抱えていた蟠りはなんだったんだろう?
なんだかやっぱりテーシタコトなかったような気がした。

葬儀はなにかと忙しく、父が亡くなった現実を受け止めるより
ばたばたとしていて泣く暇も無い感じだったが
お葬式のお経を聞きながら父の遺影を見つめていたら
「○○○(私の名)、悪かったな」
父の声が聞こえた気がして、急に胸の奥が緩んだ。
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by nanbuneko | 2008-02-27 00:30 | 介護生活 | Comments(0)
2007年 11月 26日

今日は母に会いに行った。
最近は心身共に安定している様子。
拒薬は相変わらずだが食事はちゃんと摂っているようだ。

いろいろ他愛ない事を話す。
そんな雑談の中で
「私はこうと思ったらやり遂げないと気が済まない」と母は云った。

確かに母は意志が良くも悪くも固い。
その強さに目を見張る事もあるが
強固さに手を焼く事もある。

「夢があるから人は生きていけるんだ」とも云った。
母は車椅子生活になってからもう11年経つが
未だに歩けるようになる夢を捨てない。
それは夢ではなく妄想に近いもの。
ー でもちょっと心に刺さった。

夢・・・最近、現実でも睡眠中でもみない。
ただひたすら眠っているばかりの自分。
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by nanbuneko | 2007-11-26 23:50 | 介護生活 | Comments(6)
2007年 10月 18日

秋の日差し

今日は母を外に連れ出した。
外出する時はホントに嬉しそうだ。

中津川を遡上している鮭を橋の上から眺めた。
「頑張ってのぼって来てるんだなア」と
母は長いこと車椅子の上から川を見つめていた。
真剣な眼差しで・・・私が幼い頃にみた
何か思いつめている時の母の横顔になっていた。

傍の公園を車椅子を押して歩いた。
日差しが暖かくいい日だった。
他にも車椅子の親子連れ?らしき人達もいた。
盛岡は冷え込む季節が目の前に来ているので
こんなふうに外に連れ出すことは難しくなるだろうな。

帰り道、生猫2匹と遭遇。
「撮ろう!」と鞄に手を伸ばした途端
どちらも走って立ち去った。
別に食べたりしないんだけどなあ・・

家に帰って鏡で人相チェックした(笑)。
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by nanbuneko | 2007-10-18 22:40 | 介護生活 | Comments(2)